兵庫県南部にある神戸市。
兵庫といえばどのあたりか、近畿圏の人以外に聞くと知らない人も多いですが、神戸と聞くとなんとなく場所のイメージが湧くみたいです。
それくらい県より全国的に知名度の高い土地。神戸。
ですが、改めて神戸ってどんな土地なのか。
むかし転勤で東京に住んでいたころ、よくどんな所?と聞かれた時にけっこう困りました。
東京はもちろん大阪と比べると都会ではないし、だからといってそこまで田舎でもないし。
転勤から戻ってきて改めて「神戸」という土地、街がどういうところか再認識したことをまとめてみました。
Contents
山を楽しむ!
神戸の魅力の一つに「山」があります。
海が近くて夏は須磨の海岸が大勢の人で賑わう街、神戸。
でも神戸は海だけじゃなく、山もあります。
全国区と言えるのが六甲山でしょうか。
プロ野球の阪神タイガースが試合に勝つたびに流れる「六甲おろし」。
その歌に出てくるのが、神戸の街の北側に位置する六甲山脈。
一つ一つは個別で山の名称が付いていますが、総じて六甲と呼ばれています。
そんな神戸の山はロープウェイで山頂まで行く事もでき、
六甲山牧場や、素晴らしい夜景を楽しめる掬星台、須磨の北側には山上遊園があり、
発展した街と港、そして海が見下ろせます。
ハイキングコースにもなっていたり、ある場所には布引の滝と呼ばれる滝が流れていたり。
これらすべて中心地から電車やロープウェイで行ける場所。
また山は登ったり山頂で見下ろしたりするだけではなく、電車や駅前、ふもとから山を見上げることももちろんできます。
というより、ハーバーランドやポートアイランド、須磨の海岸など海の近くから山側を見ると、これがまた素晴らしい。
生活基盤でもあり経済活動の中心でもある神戸の街と、それをまるで守っているかのようにどっしりとたたずむ壮大な山脈。
この景色、ほんとうに素敵だと私は感じます。
もちろん山から見下ろした街や海も絶景ですが、見上げた山々も絶景です。
これは転勤から神戸に帰ってきて、数年ぶりに見たときに感じたことです。
この街並を見下ろし、また街から見上げる壮大な山々が神戸の魅力の一つです。
ちなみに海水浴場のある須磨近くの山は、歴史の教科書にも載っている源平合戦の合戦場の一ノ谷の戦いの舞台です。
源義経が絶壁を馬で駆け下りるという奇策を用いて勝利に導いたという合戦場。
現在は地元の人々に愛される海水浴場や水族園がある街となってます。
港町神戸とよく言われますが、実は神戸市は北区とそのほかの区を分けている山脈が東西に走っている珍しい土地。
関西では有名な「六甲山(ろっこうさん)」と夜景で有名な掬星台の「摩耶山(まやさん)」。
それらの山々にある施設も高山地ならではの施設がそろっています。
六甲山牧場
六甲山牧場はその名前の通り六甲山にひろがる高原牧場。
赤レンガのサイロなど北欧風の建物と、豊かな大自然の中に自由奔放に放し飼いされている無数の羊たちが特徴的!
人間になれているので近寄っても逃げることはないですが、乱暴に扱わないでくださいね。
※ 六甲ケーブル山上駅からシャトルバスで15分です。
春には1年に1回行われる羊たちの毛刈りイベントが開催されます。
ちなみにこちらの記事では六甲山牧場の駐車場情報などを書いてます。
六甲ガーデンテラス
六甲ガーデンテラスは山頂付近にある展望ステージ。
周辺にはレストランや雑貨やが構えられていて、「六甲枝垂れ」というドーム状の展望台からは神戸の町並みを見渡すことができます。
またガーデンテラス周辺にも特別な施設が多数。
特に人気なフォレストアドベンチャーは大自然を生かしたアドベンチャーパークで友達や恋人、家族でも楽しめるスポット。
六甲オルゴールミュージアムでは自分だけのオルゴール作成ができます。
※ 春~秋の間だけフォレストアドベンチャーでやっているジップスライド(ジップライン)は最っ高です。
またこちらでは六甲ガーデンテラスの紹介をしています。
ロープウェイ
実は神戸の山々にはいたるところに山頂施設があって、そこにどうやっていくのかというと「ロープウェイ」に乗って行きます。
上記紹介した六甲山牧場へのアクセスに使う「六甲ケーブル」や、「摩耶ケーブル」は線路を走るケーブルカーですが、
神戸の夜景を楽しめる掬星台に向かう「摩耶ロープウェー」や須磨区の「須磨山上遊園」で乗れる「須磨浦ロープウェイ」、あと布引ハーブ園で乗れる「神戸布引ロープウェイ」。
この3つのロープウェイはそれぞれ見渡せる景色も異なりますが、どれに乗ってみても普段体験できない景観が眼下に広がります!
観光としては一番人気は布引ロープウェイですかね。アクセスも新神戸駅すぐと簡単。
でも、個人的意見になりますが、須磨浦ロープウェイが一番迫力あると思います。
※ 代表して須磨山上遊園のロープウェイ乗り場は山陽須磨浦公園駅下車すぐ行けます。
ちなみにこちらの記事に須磨山上遊園のロープウェイ料金など情報を書いてます。
神戸には海がある!
「神戸」と聞いてもっともイメージしやすいのが港の町。
古くは平清盛が礎を築いたといわれる神戸の港は一時期、世界一の物流量を誇る港へと成長しました。
世界一の看板は国外、および他の港へと明け渡しましたが、現在も国際的に重要な港として活躍しています。
そんな港がある土地なのでもちろん海に面しています。
日本は島国なので海に面している土地は多いですが、街の中心部からすぐに海に行ける土地、しかも経済的に発展している都会ともなるとかなり少数に絞られます。
神戸という街はその数少ない都会の一つといえるでしょう。
中心地の三宮から歩いて行ける場所に、海に面したメリケンパークやハーバーランド。
同じく三宮から無人で動くポートライナーに乗って行くと海に囲まれた人口の港島、ポートアイランド。
また三宮から電車ですぐ行ける須磨には海水浴場があります。
そんな身近に海を感じれるのが神戸の魅力の一つです。
ちなみにポートライナーは開業以来、無事故運転を更新中だそうです。
朝夕の通勤通学時の非常に込む状態で一度も事故が起きていないのは個人的に驚きです。
六甲山や摩耶山など巨大な山々がすぐ近くにある神戸ですが、やはり港町ともいわれる通り「海」との関係も切り離せません。
ここでは海に関連する神戸の魅力スポットを紹介します。
メリケンパーク
「メリケンパーク」は神戸の海沿いに位置する観光スポット。
ランドマークともいえる「神戸ポートタワー」をはじめ、かまぼこのような珍しい形をした「メリケンパークオリエンタルホテル」に美しい曲線で作られた「海洋博物館」は1年を通して観光客の写真撮影が行われている場所。
広場ではさまざまなイベントが開催されていて、ほとんどのイベントは参加料は無料(一部入場料が必要なイベントがあったりしますが)。
また桟橋からはコースの異なるクルーズ船もあり、乗船して神戸の海を颯爽を走ることも可能!
海から見渡す神戸の町並みもまた絶景ですよ。
※ 陸続きになっている対岸が夜景も美しいハーバーランドです。
ちなみにこちらではデート向けのメリケンパーク記事を書いてます。
須磨海岸・大蔵海岸
海といえばやっぱり海水浴ですよね!
神戸の「須磨海岸」といえば有名な海水浴場。
夏場は関西全域から人が集まるほど人気のエリア。
数年前に海岸も整理されキレイになったのもあり海の家もおしゃれになったのもありますしね。
また「大蔵海岸」は明石よりにある海水浴場。こちらも人気のエリア。
実は須磨と同じくらいの広さとキレイに整えられた作りで、けっこう穴場スポットでもあります。
※ 駅の反対側にあるホットドッグ屋「コペンハーゲン」は美味しいですよ。
明石海峡大橋
「明石海峡大橋」は世界一の長さを誇る吊り橋。
ただ長いだけではなく、その美しいフォルムは写真愛好家からも人気の被写体だとか。
「明石」と書かれていますが実際は明石市ではなく神戸市にあるという、千葉にあるのに東京ディズニーランドのような名所。
神様が作ったと言われる淡路島につながる明石海峡大橋は、橋のふもとから見上げるのも圧巻ですが、
車で走っても絶景が楽しめますよ。
※ 夜にライトアップされた明石海峡大橋も美しいですよ。
ちなみにこちらでは明石海峡大橋を含む周辺のおすすめスポットを書いてます。
夜景を楽しむ
神戸は「夜景」が美しいことでも有名。その美しさは長崎、函館と並んで日本三大夜景の1つに数えられることもあるほど。
そんな神戸の夜景を満喫できるスポットを紹介します。
ちなみにこちらでは下の掬星台も含めて夜景デートにおすすめのスポットを書いてます。
掬星台(きくせいだい)
摩耶山にある「掬星台」は神戸の夜景を見る上で一番有名な夜景スポットの1つ。
人気の理由は視界の広さにあるかもしれません。
夜だとわかりにくいですが日中の晴れた日だと西は明石海峡大橋、東は大阪湾まで見渡せるスポットで、
その広い眼下に広がる神戸の夜景はまさに光の絨毯。
シーズン関係なく人気のスポットです。
※ ロープウェイの最終時間は必ずチェックしてね。
ハーバーランド
山頂に行かないと夜景が楽しめないかと思われるかもしれませんが、海辺でも夜景が楽しめるスポットがあります。
それが「ハーバーランド」にある「モザイク」からの夜景。
水際の施設にもかかわらず対岸にはメリケンパークがあり、ライトアップされた神戸ポートタワーやメリケンパークオリエンタルホテル、海洋博物館の美しさは必見です。
※ モザイクからメリケンパークまで夜景を見ながらお散歩するのも一興ですよ。
ちなみにこちらではハーバーランドにある大観覧車のことも書いてます。
神戸市役所展望ロビー
三宮駅前にある「神戸市役所の24階」も実は夜景スポットとして密かに有名です。
六甲山や摩耶山の山頂ほどの高さはありませんが、東西南北どの方角の夜景も見れるため
「山に登るには時間がない!」
「雨でハーバーランドに行きたくない!」
というときには是非!
※ 役所なので建物内は殺風景ですが夜景は絶景ですよ。
文化を楽しむ
神戸には「異国の雰囲気」を感じる町並みがあります。
港町だった神戸では明治時代に貿易関係が発展。
開国のタイミングで多くの外国人がどんどん移住してきました。
その当時の住居だったエリアが現在は観光名所となっています。
北野エリア(北野異人館)
「北野」は神戸の中心地「三宮」から山側、新幹線の停車駅「新神戸」からすぐのところにある地域です。
現在は異人館通りと言われて明治や大正時代に建てられた欧風の建造物が立ち並び、国の「重要伝統的建造物群保存地区」にも選ば絵れています。
周辺には朝ドラの舞台にも選ばれた「風見鶏の館」や願い事が叶う「サターンの椅子」を含む異人館街に、日本では珍しいインドやロシアの専門店などここにしかないお店も多数。
ちなみに異人館には入場料が有料の館もありますが異人館の入口で割引チケットが売ってますのでそちらを使う方がお得です。
※ 坂道が多いので動きやすい靴がおすすめです。
旧居留地
「旧居留地」も北野エリアと同じく明治の神戸開港の際に外国人が居留地として発展していった地域です。
場所は山側にある北野と違い「三宮」の海側。
こちらの住所は町名+番地の形にも関わらず、番地が飛び飛び。
当時、外国人居留地として準備が間に合わず整理されていった番地から順につけて行ったため番号が並んでいないのだとか。
建造物の作りとしては北野エリアは住居っぽいのが多いのに対し、旧居留地はビル群が多いのが特徴。
建造物内を見回るようなのが少ないのが残念ですが、美しい町並みを見回るのも素敵ですよ。
※ 大丸から東は「東遊園地」まで近代建築が並んでいます。
南京町
北野、旧居留地エリアと洋風スタイルが続きましたが、神戸の異国文化で外せないのが「南京町」。
横浜、長崎と並んで日本の三大中華街とも称される南京町はエリア自体は広くありませんが、密度が非常に濃い。
何かに似ているなーと思ったら台湾の夜市に雰囲気が似てます。南京町は日中からやってますがね。
南京町には美味しい飲食店がたくさんありますが、食べ歩きも主流なのでおすすめですよ。
※ 食べ歩くならウェットティッシュを持っていくのがおすすめです。
有馬温泉
「有馬温泉」は神戸の山側にある温泉街。
豊臣秀吉も愛していたそうでいたるところに関連の石像が立ってたりします。
また温泉街を探索するだけで楽しめますし、有馬温泉を代表する「金の湯」と「銀の湯」が人気!
日帰りでの浸かっていけるのでおすすめですよ!
※ 金の湯は飲めます。浴室のは飲めませんのでご注意を。
ちなみにこちらの記事では実際に金の湯に行った体験記を書いてます。
またこちらでは金の湯に入る際のタオル取り扱いの注意点を書いてます。
グルメを楽しむ
旅先の楽しみが食べ物、「グルメ」ですよね。
大阪だとお好み焼きにたこ焼き、京都では八つ橋など人気のグルメがあります
…神戸にはないのでしょうか。
いやあるんです。
神戸牛
神戸といえば「神戸牛」と答える人も多いのではないでしょうか。
地名が名前についているのでイメージしやすいですよね。
そんな神戸牛ですが、神戸牛専門の名店「辰屋」さんの説明を引用します。
ほとんどのブランド和牛のルーツといわれる「但馬牛」のうち、一定の品質基準を満たす「選りすぐり」の「牛肉」のことを「神戸牛・神戸肉・神戸ビーフ」と呼びます。
但馬牛は兵庫県の北部、日本海に面している但馬エリアをルーツにもつブランド牛の雄。
その中から厳選されたのが神戸牛です。
ちなみに神戸牛専門店のお店はいくつかありますが、価格はやはりどこも高め。
しかし、価格に見合う味を堪能できますのでぜひ一度ご賞味あれー。
ちなみにこちらで神戸牛の記事を書いてます。よかったら読んでみてください。
ぎょうざ
「餃子」といえば静岡の浜松や栃木の宇都宮が有名ですが、神戸でも餃子は有名。
とくに神戸の餃子はみそだれで食べるスタイルが主流です。
そしてそのみそだれもお店によってさまざま。
白みそベースの「赤萬」や赤みそベースの「ひょうたん」に神戸牛を入れてコクを増している「ぎょうざ苑」など、
どこも独自の美味しさがあってNo1を決めかねる~。
ちなみにこちらでも餃子御三家の紹介をしています。よかったら読んでみてください。
洋菓子
神戸は開港当時からさまざまな国の外国人が移住したことと、当時では大変良質な外国の小麦粉が入手しやすい環境だったこともあり、「洋菓子」が発展しました。
「モロゾフ」や「ゴンチャロフ」ほかにも「ケーニヒスクローネ」や「トゥーストゥース」など有名ブランドが多数。
ケーキだと「ボックサン」や「グレゴリーコレ」、「モンプリュ」などがイートインの店舗として人気があります。
他にもおすすめケーキ屋さんは多いんですが切りがないので残念ながら。
ちなみに…お土産として人気の「神戸フランツ」の壺プリン。日持ちしないんですよねー。
帰路につく日に買ってすぐ渡さなきゃですが、けっこう喜ばれますよ。
ちなみにこちらで神戸でしか味わえないケーキ屋さんを紹介しています。
パン
神戸は「パン」も有名です。
神戸開港の翌年にはすでにパンの店があったと言われており、近年では食パンの購入量が全国主要都市のトップでもあるそうです。
もともと貿易関係で神戸に移住してきた外国人向けだったパンを、日本人好みにしてきた歴史が今の日本の食卓に並ぶようになりました。
というより激戦区ですね。
ですのでパンも名店がそろいます。
岡本の名店「フロイン堂」に今では全国的に有名な「ドンク」、ホテルのパンとして有名な「一の宮ベーカリー」など多数。
ちなみにこちらでは絶対に外さない神戸のパン名店を紹介しています。よかったら読んでください。
さいごに
以上、いくつか神戸の魅力とおすすめスポットを紹介してきました。
ただ、山から見下ろすと眼下に海が見渡せ、海辺から北へ目をやると壮大な山を眺めることもできるというのが神戸の本当の魅力かもしれませんね。
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最後までお読みいただきありがとうございました。