豊岡市の城崎温泉や淡路島の洲本温泉も有名ですが、兵庫の温泉といえば神戸の有馬温泉が有名ですね。
日本の三大温泉地にも選ばれ太閤・豊臣秀吉も愛したといわれる有馬温泉は六甲山の自然に囲まれた温泉街。
昔ながらの土地のため狭い坂道が入り組んだ風情が「関西の奥座敷」とも言われるそうな。
そんな有馬温泉を日帰りで楽しんできました。
2人で行って使った費用も載せていますので金額や駐車場など参考になれば幸いです。
Contents
有馬の日帰り温泉!
有馬温泉は有名どころのホテルや旅館が多数ありますが、中には入湯のみが楽しめる日帰りプランを提供しています。
それぞれの施設の良さを生かしたプランになってますが比較的プラン価格は高め。
そのため今回は良心的な価格で有馬の湯を堪能できる「金の湯」と「銀の湯」に行ってきました。
金閣寺と銀閣寺のようにコンビ名みたいですが、そもそも有馬の温泉は、「金泉」と「銀泉」という二つの源泉が湧き出ています。
金泉は塩分と鉄分を多く含んだ褐色の湯で、お湯に浸かると足も腕も観えなくなるほど濃い濁り湯。
銀泉は無色透明の一見すると通常のお湯と同じですが実は炭酸泉・ラジウム泉という2種類の源泉が混ざった混合湯。
そんな2種類の源泉を提供しているのが金の湯と銀の湯。
名前の通り金の湯が金泉、銀の湯が銀泉です。
交通手段は車!駐車場は?
有馬温泉は神戸三ノ宮から電車でも行けますが車でももちろん行けます。
また日帰り旅行者用に駐車場も思った以上に多い。
金額は各駐車場によってまちまちですが、今回私が使用したのが「有馬里(ありまり)駐車場」
24時間駐車しても平日550円、土日は600円!
スペースは60台と多くはないんですが、実は有馬の中心地から少し離れているためけっこう穴場。
また有馬は昔ながらの狭く細い道が多く、温泉客が多い中なかなか運転は注意が必要。
その点有馬里駐車場は外回りで向かうため通行人も少なく不慮の事故防止という観点からみると非常にオススメの
駐車場です。
愛宕山公園はおすすめではない
有馬里駐車場から坂道を下っていくと温泉街にたどり着きますが、途中「愛宕山(あたごやま)公園」があります。
有馬の観光サイトやお出かけサイトなどで愛宕山公園が載っていたりしますが、公園とは名ばかりでほとんどハイキングです。
そして公園らしい公園が皆無。
頂上の展望台も展望台とは名ばかりと言っても過言ではないでしょう。
「温泉前に一汗流すぞ!」と思って行くのもいいですが少なくともスカートやハーフパンツ、ハイヒールや革靴で行くのは避けた方が良いでしょう。
銀の湯到着!
愛宕山公園から下山して坂道を下っていくと銀の湯に到着!
よく見ると曲がり角とかに案内板もあるので思っていた以上に迷わずに行けました。
愛宕山公園に立ち寄ったので正確な時間はわかりませんが、おそらく有馬里駐車場から5分~10分程度で着くでしょう。
銀の湯(銀泉)の効能
銭湯と同じく施設内は写真撮影禁止 のため外観写真以外ありませんが、入った感想は、
思っていた以上にお湯!
銀泉の特徴である無色透明で、しかも匂いもほとんどしないため通常のお湯と間違えるくらいです。
しかし効果効能はさすが温泉。高血圧症や機能性動脈循環障害、機能性心疾患などに効果があるようです。
また銀泉は飲むことも可能!
胃液の分泌を高めるため食欲が増える効果もあり、また銀泉が発するガスは体の自然治癒力を高めるという奇跡的な効果も期待できるとか!
施設自体は町の銭湯屋さんという感じですがのどかな感じです。
銀の湯の特徴
ここでは銀の湯を利用した際に気付いたことを羅列します。
・綿棒がない
たまにホテルやお風呂屋さんで綿棒が常備されてるところがありますが、銀の湯ではありません。
・浴場は大浴場とサウナ、打たせ湯のみ。
様々なお風呂の作りがある訳ではなく、銀泉が張られている大浴場とサウナ室、あと打たせ湯というシンプルなつくり。
・備え付けはリンスインシャンプー、ボディソープだけ。
温泉の湯に浸かるだけならかけ湯だけで良いと思いますが、本格的に体を洗うなら持参する方が良いと思います。
・かけ湯専用のコーナーはない。
スーパー銭湯などではごくまれにかけ湯用のお湯がありますが、銀の湯ではありません。シャワーを使用してください。
・靴箱使用時100円玉必要(返ってきます)。
入口で靴を靴箱に入れますが、そこは有料(お金は返ってきます)。小銭がなければ番頭さんに両替してもらいましょう。
・浴室に時計がない。サウナ室には有り。
夫婦や恋人と行った際は待ち合わせ時間を決めるでしょうが、浴室に時計はありませんので注意しましょう。
・タオルは200円。金の湯と同じデザイン。
タオル売ってます。銀の湯・金の湯のロゴ入り。大型は500円でした。
・入湯料は550円。セット券の方が断然おとく!!!
銀の湯の入湯料は550円。金の湯もこの後入る予定なら850円のセット券がお得!チケットは2枚出てきます。
銀の湯の施設情報
住所:神戸市北区有馬町1039-1
連絡先:078-904-0256
営業時間:09:00~21:00
定休日:第1・3火曜日(祝日の場合は営業)
入湯料:550円(金の湯とのセットがお得!)
ポイント:銀泉の効能が神経系や呼吸器系の治癒に効果あり!
有馬の地をぶらぶら
銀の湯を出たら次は金の湯です。
銀の湯から金の湯まで歩いて行ける距離なのでほんとすぐですが、せっかく温泉地に来たので寄り道をすることにしました。
有馬でしか味わえない飲める炭酸泉源!
さっそく立ち寄った先は銀の湯を出て右にまがり歩いて1分~2分程度。
天然の沸き水ならぬ沸き炭酸温泉。炭酸泉源。
通称「タンサン坂」とも呼ばれる坂道を登っていくとたどり着く炭酸泉源公園の奥にお社のような建物があり、そこかわ天然の炭酸水が湧き出ています。
飲むとほのかな炭酸の刺激と、口の中にひろがる鉄の味が!
明治8年に検査をし、飲料水として非常に優れていることがわかるまで毒水と言い伝えられていてだれも近づかなかったとか。
ここで取れる炭酸水に砂糖を混ぜてサイダーが販売され、有馬の名産「炭酸せんべい」もこの炭酸水から生まれたのだとか。
飲んでいた時に教えてくれた地元のおじさんによると、以前はもっと刺激が強かったそう。
阪神淡路大震災から刺激が弱まったみたいです。
またおじさん曰く、飲むのはコップ1杯が妥当だとか。それ以上飲むとお腹が緩くなるそうです。
ちなみに私は不思議な味でたのしかったですが、妻は口に合わなかったみたい。
有馬本街道はおしゃれ店舗が立ち並ぶ!
おじさんに生の説明を聞いた後は有馬本街道を通って金の湯へ向かいます。
通称「湯本坂」
「ゆもとざか」と読むのかな?わかりませんが、ここには600メートルほどの細い坂道に個人店が多数並んでいます。
そして歴史あるお店もあればオシャレな最新のお店も入っていて観光客におおにぎわい!
天然の竹で作られた小物や器などを扱っているお店や、
行列ができていたコロッケ屋さんなど。
また若者向けのオシャレな小物屋さんも多数。
ほとんどの店内では写真撮影が禁止されていますが、どこも有馬の地でないと見れない、買えないものばかり。
散策にももってこいの本街道です。
ちなみにあちこちに見られたこれ。
かなり不気味。
有馬食堂(SABOR)でランチを堪能!
有馬本街道を下って右手にあるのが「有馬玩具博物館」。
世界中のさまざまなおもちゃが展示されているのですが、奥の階段をあがって2階に行くと「有馬食堂」があります。
階段には「有馬食堂」とありますが、正式名称は「SABOR(サボール)」だとか。
営業時間はランチタイムのみの11:00~15:00。
これと、
こちらを注文。単品600円にセット400円で計1000円。
こういった温泉街や観光地の食事って手抜きが多いですが、こちらのパニーニは非常に美味しく、
またポテトもホクホクでめちゃうま!
ちなみにメニューにはコールドサンドイッチとありますが希望すれば温めてくれます。
なんでもフライドポテトに合うジャガイモの品種を厳選して時期によって使い分けているとか。
残念ながら私が行ったのが14時過ぎだったため売り切れていましたがハンバーガーも人気だそうですよ。
そして窓際の席から金の湯が!
目的地は目の前でした。
ちなみに、このお店の前にもいました。
やっぱり不気味。
金の湯到着!
有馬の金泉を使用した「金の湯」に到着。
やはり人気のスポットなのか立ち止まって記念撮影される人も多かったですね。
金の湯(金泉)の効能
どうしても先に入った銀の湯(銀泉)と比較されやすい金の湯ですが、やはり一番の特徴は色!
浴槽に浸かると腕や足がまったく見えないほど濁った茶褐色。
飲める銀泉と違って金泉は飲用できませんが、舐めてみると塩の味が。
鉄の味とでもいうのか、独特な色と味でした。
ちなみに大浴場前の説明書きにあったのですが、金泉の保温効果はお風呂上りも継続されます。
ですので浴槽から上がる際は完全に体を洗い流さずさっと軽く流すのがおすすめ。
金の湯の特徴
銀の湯でも羅列しましたが金の湯を利用した際に気付いた点です。
・備え付けはリンスインシャンプーとボディソープだけ。
銀の湯と同じですね。洗顔料など持参する方が良いかと。
・タオルの価格は銀の湯と一緒。
販売しているタオルも一緒です。タオルのロゴは銀の湯・金の湯。
・綿棒は無し。
個人的にはほしいですね。こちらもありませんでした。
・ブラシ、クシがない。
ブラシやクシがありません。書き忘れましたが銀の湯もありません。女湯はわかりませんが。
・ドライヤーはあり。
ブラシがないので手ぐしですがドライヤーで乾かせます。
・サウナ室、うたせ湯はなし。
銀の湯と違って浴槽のみ。そのかわり42度のゆるめ、44度のあつめの2種類がありました。
・靴箱に100円不要。
銀の湯で必要だった靴箱100円がありませんでした。…統一したらいいのに。
・入湯料は650円。セット券の方が断然おとく!!!
入湯料は650円。銀の湯とのセット券が850円なので350円お得ですね!
・心なしか、銀の湯よりもちょっとだけ豪華?
勘違いかもしれませんが、そこまで差はありませんが銀の湯よりも多少造りが豪華です。
金の湯の施設情報
住所:神戸市北区有馬町833
連絡先:078-904-0680
営業時間:08:00~22:00
定休日:第2・4火曜日(祝日の場合は営業)
入湯料:650円(金の湯とのセットがお得!)
ポイント:金泉の主な効能は保温保湿効果!主にお肌が良くなるとか!
実際に使った費用は?
今回は夫婦2人で行きました。
車のガソリン代や高速代などは含んでいませんが、有馬温泉で使った金額は食費も含めて、
全部で4960円。
もちろん食べるメニューなどで前後しますが、駐車場を使って金の湯銀の湯両方行こうという方の参考にしてください。
以下内訳です。
有馬里駐車場代:400円(土日600円-200円の割引チケット※ 使用)
温泉代セット券:1700円(850円×2人)
おまんじゅう三津森で食べ歩き:焼き餅180円(美味しい)
竹中商店で食べ歩き:コロッケ130円(ホクホク)
竹中商店で食べ歩き:メンチカツ250円(まじうま)
有馬食堂(SABOR):2人で2000円(めちゃうま)
温泉上りの牛乳:150円
温泉上がりのフルーツ牛乳:150円
合計:4960
※ 提携店舗で1000円以上使う毎に100円チケットが貰えます。今回は有馬食堂(サボール)でもらいました。
さいごに
私が行ったときはリニューアル改装中だったのですが、太閤の湯という日帰り湯も人気ですね。
また夏場だと中心地にある川辺でイベントが開催されていて一味違った雰囲気を楽しめます。
駐車場も良心的な価格なので気楽に温泉巡りしてみてはいかがでしょうか
最後までお読みいただきありがとうございました。