兵庫県の南に位置する神戸市。
その神戸市の北区にある有馬温泉は西暦631年に舒明(じょめい)天皇が滞在したことが日本書紀に残されているように古い歴史ある土地。
そんな有馬の温泉は赤湯の金泉とそれ以外の銀泉と分かれています。
今回はその金泉をを提供している金の湯をご紹介します。
Contents
有馬の赤湯
赤湯とは温泉の湯の色が赤色をしており温泉のこと。
温泉の湯の中の鉄分が酸素にふれ酸化して赤く変わるため赤湯と呼ばれます。
有馬温泉ではこの赤湯を「金泉」と呼び、逆に酸化せず透明なままの湯は金泉に対して「銀泉」と呼ばれています。
※ 鉄分が多いため浴場に持って行ったタオルが退出する際にところどころ赤茶色になっていたりしますので持参する際はご注意を。
ちなみに、有馬の地は山の奥にあるため温泉街はかなりの急斜面にあったりします。そんな山の奥にあるのにどこから温泉が流れてきているのか??
近年までは瀬戸内海近辺から来ていると思われていたそうですが、最近の調査によると南海トラフ付近の太平洋の海水を起源とすることが解明されたそうです。
そしてその歴史はなんと600万年以上という!
ブラタモリでも紹介されていましたね。
有馬は日本の古い時代から続く温泉であり、まだ人類が土地を掘る技術を持たない時代から愛されていました。
技術の発達した現在でも300mという浅い場所から採湯されたお湯を提供しているそうです。
金泉の効果
金の湯が提供している金泉の泉質(せんしつ)は、
・ナトリウム-塩化物強塩泉
・無色透明。しかし空気に触れた瞬間酸化して赤褐色(せきかっしょく)ににごる
・無臭
・強い塩味、苦み
となっています。
気になる効果効能は、
・神経痛
・筋肉痛
・関節痛
・運動麻痺
・うちみ
・くじき
と神経に作用する効果が目立ちます。
その他、
・切り傷
・やけど
・皮膚病
・疲労回復
などにも効果あり。
また金の湯を飲んだ場合は、
・消化器病
・貧血
・便秘
などの効果も期待できます。
ずらずらと書きましたが、特徴だけを表しますと、湯冷めしにくく、塩分で殺菌効果があるため疲労回復や切り傷、また神経にも効果あり。ということになります。
また貧血に効果がある理由は鉄を含んでいるため。
もともと透明な湯が湯船では赤くにごるのも含んでいる鉄の影響によるものです。
金の湯への行き方は?
つづいて金の湯へのアクセス方法をわかりやすくまとめてみました。
ちなみに有馬温泉自体のアクセス方法は別の記事で書いてますのでそちらをご覧ください。
日本三古湯の一つ有馬温泉!日帰りの温泉の湯やアクセス方法をご紹介!
金の湯のアクセス
金の湯へのアクセスは、
・有馬温泉駅の改札を出る(改札は一つしかありません)
・右へ曲がる(やや上り坂の方面です)
・すぐに「太閤橋」という交差点が見えてくるが、そのまままっすぐ進む
・左手に河原を見下ろしながら、右手の「有馬御苑」を通り過ぎる
・観光案内所を右に曲がる(右と左の分かれ道です。右へ。)
・左手に「阪急バス有馬案内所」が見えてくるまで進む。
・バス案内所と、若狭堂というお店の間の細いちょい上り坂に進む。
・有馬玩具博物館が見えてきたら、その目の前に「金の湯」発見
有馬の地は細く入り組んだ道が多いので建物などで目印をつけながらでないと分かりにくいですが、
改札でて右!
交差点まっすぐ!
有馬御苑通り過ぎる!
観光案内所を右!
バス案内所と若狭堂のあいだ!
おもちゃの博物館が見えたらゴール!
です。
金の湯の営業時間
営業時間:8:00~22:00(最終入館21:30)
定休日:第2、第4火曜日および元旦(1月1日)
(祝日の場合は営業。翌日が休み)
入浴料
※ もちろん足湯以外もありますよ。
入浴料
中学生以上:650円
小学生:340円
幼児:無料
金の湯・銀の湯両方の2館券:850円
2館券プラス太閤の湯の史料館券:1000円
せっかく有馬まで立ち寄ったのなら銀の湯も入って帰る方がお得だと思いますので2館券がおすすめです。
史料館は、興味があればどうぞ。
まとめ
温泉の効能は人によっては懐疑的な意見を持つ人もいるでしょうが、一回入浴しただけで即効するものではないでしょう。
繰り返し入浴し飲用し少しずつ効果が現れるものと思っています。
ただ金泉は有馬温泉の代表とも言えるお湯ですし、温泉街も満喫できるので立ち寄ってみて損はないでしょう。
ちなみに関係ありませんが炭酸水で有名なウィルキンソンは有馬生まれです!