お正月になると初詣で神社に行く人も多いと思います。
でも神社に行って神様にお願いごとをするときにちゃんとした作法というかルールとか知っていれば、新年の始まりにあたって清々しくなりませんか。
ひょっとしたら神様へ願い事も届きやすくなるかも。
初詣にも使える参拝の作法をまとめました。
Contents
お参りするときのマナー
お参りするときのマナーを順を追って見ていきましょう。
鳥居を通る前にお辞儀
新年になると深夜のうちに初詣に行かれる人も多いと思います。
お正月の夜は冷え込みますのでポケットに手を入れてそそくさといかれる人もいますが、
鳥居は神社の内と外を分ける境に立てられ、鳥居の内は神様がお鎮まりになる(住まわれている)御神域として尊ばれます。
私たちもよそ様のご自宅に行くときは玄関であいさつして失礼しますし、無言でズカズカ入ってこられるとあまり良い印象はありません。同じようなものですね。
鳥居を通る前にいったん立ち止まり一礼しましょう。
参道は端を歩く
鳥居をくぐって進むと整理された道がありますよね。参道といいます。
文字通り「お参りする道」で、神様が鎮まる場所と人を結びつける大切な道。
参道を歩く際、端っこを歩くのがマナーとされています。
理由は、中央は「正中(せいちゅう」と呼ばれ神様の通り道とされているため。
たまに左端を歩くのがマナーともいわれていますが、中央でなければ右も左もこだわらなくて大丈夫です。
神様の通り道である正中は歩かないようにしましょう。
水場で清める
本殿に向かう際に必ずといってもいいほどあるのが「手水舎(てみずや)」
龍の口とかから水が流れている水場のことです。
実は作法としてとても大切ともいわれており、この手水舎で手水を行うことで参拝前の「心身の浄化」が行われます。
では手水のやり方ですが、まずは、
・右手で柄杓(ひしゃく)を持ちます。
・水をくみ上げ、左手にかけて洗います。
・柄杓を左手に持ち替え、おなじように水をくみ上げ右手を洗います。
・再び右手に持ち替え、左手のひらに水をうけてためます。
・その水で口をすすぎます。
・すすぎ終えたら再度水をくみ上げ、柄杓を立てて柄の部分を水で洗い清めて終わり。
お口をすすぐ際は柄杓に直接口をつけないようにしましょう。
これで参拝前の心と体を浄化できました。
それでは本殿に向かいましょう。
お賽銭は置く
本殿に到着したらお賽銭(さいせん)ですね。
よく賽銭箱に向かってお賽銭を放り投げる方がいますが、本来はお金は放り投げるのはご法度で置くのが正しいやり方です。
神社によってはあえて賽銭箱を高いところや遠いところに設置しているところもあるので投げなければ入りませんが、
手の届く距離に賽銭箱がある場合は手を伸ばして置いてくるようにお供えしましょう。
ちなみに、もともとはお金ではなく海の幸や山の幸、特にお米をお供えしていたのが起源だそう。
貨幣制度が普及してからお供えがお金になったそうですが、食べ物への感謝の気持ちも込めてお供えしていましたので感謝の気持ちを忘れずにしたいものですね。
お賽銭は置いてくるようにお供えしましょう。
鈴を鳴らす理由
お賽銭を入れたら鈴を鳴らします。
多くの神社には拝殿に銅や真鍮(しんちゅう)製の鈴がつられています。
※ 拝殿(はいでん):神様へ拝むための本殿前に作られた空間。たまに本殿のない神社などがありますが拝殿と本殿はほとんど同じと思っても大きな違いはないです。
鈴を鳴らす理由は「ここに来ましたよー」という意味で行われている人もいますが(はい、すみません。昔の私がそうでした)、清々しい鈴の音色が参拝者を清め、神霊の発動を願うものと考えられています。
手水舎で水で清めるようにやはり神様へ参拝する身を何度も清めますね。
また参拝とは違いますがご祈祷の際にも鈴を使われるところもありますし、お守りにも鈴がついていたりします。
古くから鈴の音は清めの効果があったのですね。
お清めの気持ちをもって鈴を鳴らしましょう。
二拝二拍手一拝
拝礼ですが「二拝二拍手一拝」の作法が基本形となっています。
出雲大社では四拍手だったりしますが基本の礼拝作法は二拝二拍手一拝で問題ありません。
それよりも「あれ?何回だっけ?お辞儀は90度?え?」と形に気を取られて感謝の心がおろそかになる方が問題ですね。
古くから神社参拝の基本はご神威をいただくためにまずは自らの心身の浄化につとめることが必須条件と考えられてきました。
ですので拝礼時も形は多少くずれても気持ちを込めて行うのが一番ですね。
拝礼時は気持ちは忘れずに行いましょう。
帰りも参道は端を歩く
拝礼が済んだら帰路につきますが、その際も参道は端を歩きましょう。
中央は神様の通り道ですからね。
参拝が済んでも帰り道は端を通りましょう。
帰るときもお辞儀
参拝が無事終了したからといって、そそくさと神社を後にするのではなく、きちんと鳥居に向き直って一礼をしてから帰宅しましょう。
また、境内を出る際も、再度きちんと服装や髪型を整え、身なりを正しておきましょう。
初詣は新年の願いを伝えに行きますが、昨年無事に過ごせたことを神様に感謝しに行くものでもありますからね。
神様への感謝を忘れずに、「今年も見守っていてください」という気持ちを大切にしましょう。
神戸近隣の縁結び神社は
初詣の参拝作法がわかったら、どこに初詣に行くか考えましょう。
紹介するのはもっとも人気のある「縁結び」にゆかりのある神社です。
生田神社
生田神社は神戸の中心にある神社。祀られている御祭神の「稚日女尊(わかひるめのみこと)」は機殿(はたどの)で神服を織られる神様です。
糸と糸を織りなすように良きご縁を結ぶと言われております。
男女の良縁をはじめ、友人、仕事など様々な人とのご縁を結ぶご利益があると言われています。
アクセスと住所と連絡先
住所:神戸市中央区下山手通1丁目2-1
連絡先:078-321-3851
氷室神社
氷室神社は神戸市にある神社。
創立年月日は詳らかではありませんが、神社の鎮座する夢野の地は元来、禁野といい、昔、高責な方の墓所、皇室の御料地としての殺生禁断の地でした。
仁徳天皇の時代(西暦374年)に兄の額田大中彦皇子がこの地に狩りに来られた時に氷室があるのを見付けられ、その氷室に納められた氷を、毎年、天皇に献上される様になられたことから氷室神社と呼ばれるようになったとか。
こちらにある「愛のポスト」がとにかく有名で、1通200円の愛の手紙を投函するとどんな恋も必ず成就するという。
アクセスと住所と連絡先
住所:神戸市兵庫区氷室町2丁目15-1
連絡先:078-531-2833
高砂神社
高砂神社は兵庫県高砂市にある神社。
神戸と姫路の間ですね。
縁結びに関しても有名です。
敷地内には1つの根から 雌雄2本の幹をもつ 「相生の松(あいおいのまつ)」 でも有名。
この相生の松には伊弉諾尊(イザナギ)と伊弉冊尊(イザナミ)の2神が宿るといわれています。
結婚式に使われる新郎新婦が座る高砂席の由来も高砂神社から来ているとか。
アクセスと住所と連絡先
住所:兵庫県高砂市高砂町東宮町190
連絡先:079-442-0160
越木岩神社
越木岩神社は西宮市にある神社。
ちょっと小高い丘の上の住宅地にある神社で、ここの御祭神は市寸島比売命(イチキシマヒメ)。
七福神の弁財天でもあり、知恵の神様から縁結び、お金の神様でもあります。
また珍しくこちらのご神体は岩です。超巨大。
そして大変神秘的な雰囲気を常に醸し出す神社となっています。
アクセスと住所と連絡先
住所:兵庫県西宮市甑岩町5-4
連絡先:0798-31-0009
おのころ神社
おのころ島神社は淡路島にある神社。
神代の時代、国土創世の時「伊弉諾(イザナギ)」「伊弉冉(イザナミ)」の二神により創られた日本発祥の地、国生みの聖地。
それがこの「自凝島(おのころしま)神社」です。
この神社に「せきれい石」という石があり、イザナギとイザナミの二神は、この石の上につがいの鶺鴒(せきれい)が止まり夫婦の契りを交わしている姿を見て、二神様も夫婦の道を開かれ御子様をお生みになられました。
こちらの縁結びのご縁は芸能人もお忍びでくるとか。
アクセスと住所と連絡先
住所:兵庫県南あわじ市榎列下幡多415
連絡先:0799-42-5320
さいごに
初詣の際に参拝の作法をまとめてみましたが、大事なのは心ですね。
書いた本人が言うのも変な話ですが、万が一作法が間違っていても気持ちを込めて参拝するのが一番大事です。
最後までお読みいただきありがとうございました。