西宮神社は1月10日の十日えびすや福男選び、夏えびすなど有名なイベントや例祭が目白押しですが、 秋にもイベントがあります。
それが「宮水まつり」です。
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西宮神社の宮水まつり
出典元:kabegamiphoto.com/
西宮の宮水まつりは毎年10月の第1土曜日から翌日曜日の2日間にわたって行われるお祭りイベントです。
毎年秋頃から始まる新酒の醸造を前に「宮水」への感謝をこめ、酒造りの無事とお酒の出来栄えが良くなることを祈願して行われる神事です。
こちらが宮水発祥の地にある宮水。
この湧き水を巫女姿の宮水娘が汲み出し、神前にお供えします。
その後音楽を奏でながら、えびす様や時代装束に返送した酒造会社の社員らが列を整え、宮水発祥の地記念碑前を出発、市内を巡り巡って西宮神社へ向います。
そして本殿に到着後、「えべっさんの酒・醸造祈願祭」を行います。
もともとは1989年に灘・西宮のお酒をもっと知ってもらおうと西宮市内にある数社の日本酒製造会社が共同で行ったのが始まりです。
できたての新酒を味わい、蔵元自慢の酒を飲み比べる。酒どころ西宮ならではの贅沢です。
宮水まつりは毎年楽しみにしている人も多く、毎年約10万人の来場者がある西宮の年中行事になっています。
宮水とは
ところで「宮水」とはなんでしょうか。
宮水は灘酒の名声を全国に広めた要因の1つで、西宮市内の特定の地下からくみ上げられている井戸水のことを言います。
当時、古い書物にも「西宮の旨酒」と賞賛していることから、15世紀頃には西宮では良質の酒が醸造されていた。
しかし、宮水が注目されるようになるのは1800年代になってからといわれています。
当時、常に西宮近辺で作られるお酒の品質が非常に優れていることに気付いた方が、材料となるお米や杜氏、つまりお酒の製造者を変えても西宮で作られるお酒の味は変わらずおいしかったそうです。
そこで西宮で汲んだ井戸水を他方で用いたところ、西宮の酒と同様の良酒が醸造されました。
このことより1840年から本格的にこの井戸水を他方に輸送し仕込水として使用する事で良質な酒が造られたと言います。
このお酒は江戸の市場でも大好評となり、灘や他地方の酒造家も競って西宮の水を使うようになりました。
これが、宮水の起源と言われています。
この井戸が宮水発祥の井戸となったといわれています。
ちなみに
この井戸水は最初「西宮の水」と呼ばれていましたが、略されて「宮水」となったといわれています。
現在では周辺各社が一致協力して宮水保全に努めているため水量、水質ともその品質を保っています。
宮水まつりの日程
毎年10月の第1土曜日
が宮水まつりの日程です。
またどのようなお祭りかというと、
酒づくりに最も適した「宮水」を巫女が井戸から汲んで、神前にお供えする祭典が開催。
祭典後にはえびす様や時代装束に返送した酒造会社の方々が列を作り市内を巡行。
午後からは、西宮神社境内を会場に、翌日曜日までの二日間にわたって、パレードや物産フェアなどイベントが開催されます。
出典元: kabegamiphoto.com/
ちなみに夜はこんな感じ。
また、このように、
各酒造メーカーが一同にならんでいると圧巻ですね。
勢揃いー!
宮水まつりへのアクセス方法
当日は現地付近で交通規制がかかりますので車で向かうとえらい遠回りしてしまう可能性があります。
ですので電車で向かわれるのがおすすめです。
どうしても車で向かう場合はちょっとはなれた駐車場で車を停めてから向かう方がおすすめです。
西宮神社近辺でみたことはありませんが、ちょっとしたイベント時に駐車場代が通常よりも高く設定されてるケースを見たことがありますので。
ですので現地近辺じゃなく少し離れたところから向かう方がお勧めです。
さいごに
灘五郷は全国的に有名な日本酒の産地ですがこの西宮近辺で組み上げられる宮水が元となる日本酒も多数あります。
そんな歴史ある宮水に関するおまつりをぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
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