洋菓子の王様といえばケーキを挙げる人も多いはず。
神戸は150年前に開港してからコーヒーをはじめチョコレートやワッフルなどヨーロッパ各国から伝わった洋菓子が
現在まで発展、進化した街でもあります。
もちろんケーキもその一つ。
都市部の三宮や阪神間の芦屋、御影、西宮などに有名洋菓子店が多く点在していますが、
明石方面にも非常に人気なケーキ屋が存在します。
今回は神戸市垂水区にある「レーブドゥシェフ」をご紹介します。
Contents
神戸の名店レーブドゥシェフ
名店レーブドゥシェフが他の店とはなにが違うのでしょうか。
まず最初にレーブドゥシェフの特徴をまとめてみました。
レーブドゥシェフの特徴
レーブドゥシェフは1981年10月、明石市と隣接している神戸市の垂水区で創業したケーキ屋さんです。
今みたいなネット社会ではなく、テレビも首都圏の情報しか流れていない時代にオープンしたレーブドゥシェフは、
その素材に妥協せず、手間ひまを惜しまず、果物もふんだんに使った洋菓子で地元の人々を虜にし、
30年以上も神戸市民に愛され続けているお店です。
たとえばムースやゼリーなどに使っているイチゴ。
神戸市北区の六甲山系の清らかな水とキレイな空気、豊かな土壌に恵まれている二郎(にろ)地区で栽培されている二郎イチゴを、味が劣化しないように朝摘みのイチゴを毎日のように直送。
届いたその日のうちに水を一切加えていないジュースにして急速冷凍し、ムースやゼリー、アイスクリームの材料として使用してます。
他にも栗やクリームも天然由来のおいしさへのこだわりから厳選された素材が使われています。
レーブドゥシェフのシェフ
そんなレーブドゥシェフのオーナーシェフである佐野さん。
東京、銀座のケーキ屋さんを経て神戸の垂水にレーブドゥシェフをオープン。
現在は、
・兵庫県洋菓子協会副会長
・21世紀洋菓子研究会会員
・兵庫県中小企業家同友会会員
・兵庫県洋菓子技術専門校副校長
資格などに関しては、神戸マイスターに認定されているほか、数々の賞を受賞、表彰されています。
ちなみにその銀座のケーキ屋さんというのは「エルドール」というお店。
すでに閉店されているのですが当時は名店と称されていたらしく、非常に有名だったようです。
エルドールを前身としたケーキ屋さんが今も同じ銀座でお店を開いているみたいですが、そのようなレベルの高いところでセカンドチーフを任されていたのですから、
当時から繊細な味を創り出していたのでしょうね。
レーブドゥシェフのオススメ商品
レーブドゥシェフで使われているクリームやスポンジは全体的に美味しくて選ぶ時に悩んでしまうんですが、
個人的に悩むものを紹介します。
ちなみに、なぜ悩むのか。ケーキを食べる時2つも3つも一緒に食べませんよね?
1つで充分…いや充分ではないしたくさん食べたいとか思いますが、でもケーキを買って食べるなんて一人1つが普通だと思うので、毎回どれを買うか悩むんです。
味覚は人それぞれですが、それでも毎回悩むほどまた食べたいと思ってしまうのがこちらです。
チーズケーキ
チーズケーキは基本どこのお店のチーズケーキも美味しいと感じるくらいチーズケーキ大好きなんですけど、レーブドゥシェフのチーズケーキは毎回悩む候補の一つです。
レーブドゥシェフのチーズケーキの特徴としてはスフレチーズケーキっぽいのにスフレじゃないくらいみずみずしい味わいで、味が濃厚なのに濃くなくて軽い口当たりなんです。
クリームチーズの風味になにか特別な甘みが含まれている感があったのですが、実は貴腐ワインを使っているようですね。
貴腐ワインはアイスワインと並んでぶどう本来の甘みだけを濃縮した超高級ワインですが、たしかに貴腐ワインは濃厚なブルーチーズなどとセットで楽しまれたりするワインです。
そんな甘美で芳醇な貴腐ワインを含ませて風味豊かなケーキへと変貌したのがレーブドゥシェフのチーズケーキです。
ショートケーキ
ケーキの王様で王道のショートケーキ。
よくある、あまり口に合わないショートケーキはスポンジがパサパサ。
パサパサじゃなくてもクリームとスポンジの味が合ってなくてバラバラ。
これ実は美味しいと評判だったりする有名ケーキ屋さんでもこういうショートケーキが店頭に並んでいたりします。
レーブドゥシェフのショートケーキはクリームが甘くない。
いや甘いんですけどさっぱりとした甘さで口に残らない。
スポンジはみずみずしくてしっとりしていて、スポンジだけでも食べれる、美味しいと思えるような甘みを含んでる。
それなのに甘ったるくならずしっとりとしてスポンジもクリームも絶妙なバランスで混ざり合ってます。
でもこれは一度は食べてみないと分からないと思います。
初見だとレーブドゥシェフのショートケーキは値段の割に小さい。
知らない人は避けると思うんです。でもだまされたと思って買ってみると…感動。
これはぜひ食べないともったいないショートケーキです。
モンブラン
レーブドゥシェフのモンブラン。
これは本当最高に美味しい。
じつは私モンブランが美味しいと思ったことがなくて。
今まで食べたモンブランは生クリーム?の山の中に大きな栗が入っていて、生クリームは生クリーム。栗は栗。味はバラバラ。
モンブランは栗のケーキというイメージがあったので、そういったケーキで間違いではないと思っていました。
でもなにが美味しいのかさっぱりでした。
そのモンブランのイメージを覆したのがここのモンブランです。
まずクリーム自体がマロンクリーム。
最近は三宮や元町にあるケーキ屋さんのモンブランでもマロンクリームだったりしますが、ここのマロンクリームは別格。
甘すぎずさっぱりと、それでも濃厚。
もう自分でもうまく言えてないと分かってるんですが、ショートケーキもモンブランも使われているクリームはどれも「濃厚な薄味」なんです。
濃厚なのに薄味。一度知り合いに「はっ?」と言われたんですけど事実そうなんです。
風味が深くて濃厚なのにこってりした甘さじゃないのでいくらでも食べれる。
あの絶妙なバランス、つくづくすごいに尽きます。
話がそれましたがモンブランは絶妙な味が楽しめるマロンクリーム。
そのクリームの中に隠れたような栗が登場。
そして一番下にはタルト生地?が違う食感を生み出します。
最後まで飽きない味と食感で虜にするのがレーブドゥシェフのモンブランです。
レーブドゥシェフのシュークリーム
こちらはケーキではありませんがレーブドゥシェフの一押し商品、シュークリームです。
レーブドゥシェフのシュークリームは歴代たくさんの購入者がリピーターとなっておりロングセラー商品となっています。
頬張ると横からはみ出るくらいたっぷりとカスタードクリームが詰まっており、シンプルな組み合わせが最高です。
シンプルだからこそ美味しさを実感できる。
それがレーブドゥシェフのシュークリームです。
レーブドゥシェフへのアクセス
レーブドゥシェフは各エリアにお店を構えていますが、良く私が行っていて、かつ電車だと非常に便利な駅前にある「垂水駅前店」へのアクセス方法を紹介します。
JR垂水駅からのアクセス方法
・JR垂水駅西口改札を出る。
・出て右側(北側)へ進む。
・向かいに本屋さん?がある横断歩道を渡る(ここの信号待ちですでにお店が見えます)。
・横断歩道を渡って右に進むと数秒で到着。
店名そのまま。ほんと駅前です。めっちゃ近いです。
垂水駅はJRのほか山陽電鉄も走っていて山陽電車垂水駅があります。
これが不思議なことに同じ場所に同じ駅が並んでいるんですよね。神戸市の私鉄とJRは。
垂水駅もそうですし、須磨駅、元町駅、三宮駅etc.
仕方ないといえば仕方ないんですけどね。海と山に挟まれていて横長の土地なので線路を引くのも同じ場所になるでしょうし。
山陽電鉄垂水駅からのアクセス方法
ということで山陽電鉄垂水駅の場合。
・山陽電鉄垂水駅西口改札を出る。
・出て右側(北側)へ進む。
・向かいに本屋さん?がある横断歩道を渡る(ここの信号待ちですでにお店が見えます)。
・横断歩道を渡って右に進むと数秒で到着。
まんま一緒ですね。
まとめ
レーブドゥシェフは神戸のおすすめケーキ屋を紹介するネットや雑誌でもそんなに見かけたことがありません。
それは他と比べて品質が高くないとかではなく、ただ単に展開エリアが少し都市部から離れているだけ。
悪口になりますがそこそこしかないレベルのお店が東京含む首都圏にあるだけで雑誌やテレビに掲載されているようなものです。
レーブドゥシェフは都市部や首都圏にあるケーキ屋さんと比べてもトップレベルの品質だと思います。
神戸を代表するケーキ屋のレーブドゥシェフでした。